2018年6月29日に兵庫県いなみ野学園で4年生の皆様に「生前整理」について講義をさせて頂きました。
頂いたテーマは「自分の何を残すのか!」
~物・心・情報の整理~
兵庫県いなみ野学園は、高齢者の生涯学習の一環として高齢者に体系的な学習機会を提供するため、兵庫県が昭和44年に全国に先駆けて開設した高齢者大学です。
4年制の高齢者大学講座・2年制の大学院を開設されており、約1,300名余の学生の方が熱心に学習をしています。
昨年に引き続き、お声をかけて頂きました。
志の高い方ばかりで真剣に聞いていただけました。
物の整理は、整理=いる物・いらない物に分けることが基本
遺品整理作業の経験上、物の量が多く費用もかかるということについてもお伝えしました。
今回は6月18日に関西で震災がありましたので
断捨離し過ぎて災害時に対応できないという実態を踏まえまして
ローリングストック法についてもお伝えしました。
回転しながら備蓄していく方法です。
・整理(いる物だけにする)
・整頓(仲間を作る、グルーピング)
・収納(物の位置を決める)ことが大切です。
高さと重さに工夫して収納することが大切です。
「テキパキスペース」と呼びます。
小さの子様から背の高い方と身長差があるために
ご自身にあった高さを体で実感して頂きました。
物や写真の整理方法の次は「心の整理」
ここでは、ワークをして頂きました。
「悔いのない人生はないかもしれないけど、悔いの少ない人生はあります」
やり残したことをあきらめていませんか?
「行きたかったところ」や「やりたかったこと」はありませんか?
男性の方より女性の方のほうがやりたいことをたくさん書かれていました。
元気な今だからこそ叶えられる夢はたくさんあります!!
後半は
相続・遺言・生前贈与・相続税控除・デジタル生前整理についてお伝えしました。
ここからは皆様ますます真剣な眼差しでした。
何を伝えて、どのように残すのか!
また、今だからできる相続税のかからない生前贈与は何なのか!
相続するとどれだけ税金がかかるのか!
遺言書は、どうしたらいいのだろうか!
デジタル生前整理(ご本人しかわからないPCやスマホの管理)は
どうするのが一番良い方法なのか!
その後は
エンディング情報とこれから安全を優先して暮らすための情報もお伝えしました。
自分のエンディングを家族葬とだけ決めてる方がいますが
その内容が重要です。
私の父の場合、突然でしたが
葬儀場や家族葬まで決まていましたが…
実際に父が話していた2つの葬儀場は、一つは夜中で電話がかからない。
もう一つは、霊安室がない。ということで再度葬儀場探しからでした。
葬儀場に搬送されたからは、葬儀の打ち合わせは2時間に及びました。
一睡もしていない母はすべてに対して「ハイ」と返事。
葬儀はオプションの部分でどんどん価格が変わってきます。
私は、母の横で何度もNOを言っていました。
関西ではエンディング産業展が開催されます。
11月14日~16日 インテックス大阪
1か月半前頃からWebにて事前登録ができ無料で入場できます。
ご自身のエンディングはどのようにしたいのか?
ぜひ、元気な今だからこそ一度訪れてみて下さい。
自然環境の素晴らしい「いなみ野学園」
「いなみ野」の名称は、播州平野の一部を示す呼び名で、古く万葉集にも歌われています。
そんな新緑いっぱいの学園にて3名のアシスタントと共に90分の講義を終了しました。
90分では短すぎて、まだまだ深くお伝えしたいことがたくさんありました。
9歳のお子様でも生前整理を学びました。
人生のゴールはいつのなのか?誰にもわかりません。
阪神大震災以来の大きな震災を経験した今だからこそ
自分を見つめ直し、物・心・情報の整理をして
万が一に備えて頂きたい思いです。
人生100年時代、これからさらに輝く人生を歩んで頂きたい!
生きるための活動「生き活」がまさに生前整理なのです。
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